昨日、堀米薫さん著書「うみべの文庫」が届きました。しっかりとしたハードカバーの立派な書籍です。児童向けのノンフィクションとして、文研出版から出版されます。
私自身、お話の中、文庫をつくるきっかけをつくった者として、実名で何度も登場します。
もう東日本大震災からだいぶたちますので、簡単に経緯を説明します。
東日本大震災後に塩竈の友人を通じて、長谷川ゆきさんと出会いました。ゆきさんは800冊もの絵本を津波で流され、もう少しでご自宅に絵本文庫を開こうとしていた夢が絶たれてしまったのです。
それをきいて、東京に帰宅した私は、FBやTwitterなどを通じて「塩竈に一冊から絵本を送ろう」というプロジェクトをスタートしました。
絵本はアマゾンのウィッシュリストを通じて一冊から塩竈に送られました。瞬く間にニュースはあちこちに広まり、2000冊あまりの絵本が全国から届きました。
そして、2012年11月、塩竈に「うみべの文庫」が誕生しました。そして、それから5年あまりの間、ゆきさんんは、途中発病した重い病と闘いなががらも、魂をこめて、文庫の運営を続けました。
絵本への愛情、子どもたちへの愛情深い方でした。当時絵本を学んでいた私にとっても、かけがえのない人でした。いつも私の一番の支援者でした。
ゆきさんは残念ながら今年の6月に天国へ召されました。そのひと月前、私は著者の掘米さんと一緒にぶんこの最後を見届けました。今は、塩竈の不登校の子供達のための施設にそのまま寄贈されています。
長くなりましたが、今私がお話ししたのは、事実を追っただけです。文庫を運営される中で、子供達との出会いや成長、ゆきさんの本との関わり方や考え方などがお話しの主流となっています。
ぜひ、少しでも多くの方に読んでいただきたいと思います。
Leave a Reply